映画スターの相次ぐ死去



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11月には高倉健、菅原文太と相次いで、
映画スターの訃報が世間に衝撃を与えた。



ともに東映映画を支えた映画俳優で、
2人の死は、昭和がまた1つ遠くなったことを、
人々に実感させることとなった。



2人に共通するのは、最初からスターとして、
デビューしたわけではないということだ。



高倉健は、主演映画がヒットするまで、
8年の歳月を必要としたし、



菅原文太は、松竹で高宮敬二、吉田輝夫らとともに、
「ハンサムタワーズ」として売り出されるものの、
ヒット作に恵まれることなく、東映に身を移し、
その後も「仁義なき戦い」で、一躍スターダムに、
のし上がるまで、下積みが長かった。



他には、あくまでも映画で勝負し、
テレビへの出演が少なかったことも、挙げられる。



映像技術が発達し、費用さえあれば、
誰でも映画製作が可能になる中で、職人としての技術は、
あらゆる分野で、後退を余儀なくされているのが、
今の映画界の現状だ。



俳優の分野も同様で、台本を現場に持ち込まないのが、
当たり前の世界で映画に臨んできた重鎮たちが、
若手の仕事のいい加減さに、愛想を尽かして、
映画に出演しなくなったなどの話は、決して珍しくない。



熱しやすく冷めやすい日本人体質は、
過去を支えてきた人たちを、疎かにしがちである。



東映任侠映画、実録映画路線を支えた2人に対して、
果たして日本映画界は、きちんとした対応を、
取ってきたのだろうか。



2人を追悼するだけでなく、
そういった面での検証も、求められるべきだ。



そうでなければ、ますます日本映画界は、
先細りしてしまう、そんな気がしてならない。






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